【全日本武術太極拳選手権大会】
7月14日から16日までの3日間、東京体育館にて第23回全日本武術太極拳選手権大会が開催され、伝統拳術Aで出場し3位に入賞しました。
ちなみに、阿吽会では套路の練習に重点をおいていませんし、演武のための練習は全く行っていません。(連盟関連の活動にも参加していません)
では、「なぜ阿吽会所属の私が演武の大会に出場しているのか」と疑問に思う方もいらっしゃるかも知れません。
阿吽会が発足したのが2003年秋。発足時に阿吽会会員となった私ですが、それ以前私は他団体に所属し表演大会に出場していました。阿吽会に入会してから、一般的な型練習はやめて武術としての身体創作の鍛錬を始めました。はじめは表演の練習でついていた演武ぐせが抜けず、型を見せるための余分な筋肉の収縮、武術的でない体使いを直すのに、大変苦労しました。身体創作だけでなく、散打などの接触訓練を行いながら、それまでは理論だけ聞いていた武術の動きを、実際体の感触で理解出来てきた気がします。
阿吽会で行う対人練習やひとつひとつの動きを行っていると、それまでの癖で筋肉だけでなく感覚までも不要な動きをする自分の体にジレンマに陥っていました。しかし過去の無駄を一度殺いで限りなく0に近い状態に戻し、学ばなくては、阿久澤代表の言われる武術体にはなりません。薄皮をむくように毎日少しずつ変化を重ねて初めて出来るものと肝に銘じ鍛錬を続けてきました。
大会出場といっても、現在は表演の練習は一切行っていないので、大会の一ヶ月前ぐらいから套路を流して体を慣らす程度。一年間で得た武術としての解釈と動きになるように徹しています。
阿吽会に入って1〜2年目に大会に出場したときも入賞はしましたが、当時も武術的になりつつあるとは言え、まだまだ動くと表演ぐせが出てしまい、体に定着していないと感じていましたが、今年やっと武術の体使いが根付きつつあり武術の入り口に立っているような実感を得ました。
阿吽会会員にはさまざまな武術歴の方の会員がおり、各々自分の癖をなくし基本に戻す努力をしていると思います。実際、過去に体に染み付いた癖を完全に消し去ることは至難の業ですし、無駄を削ぎ落とすこと・身体が変わる為には、毎日鍛錬したとしても何年もかかります。
そこであきらめることなく続ける持続力と、発想を切り替えられる柔軟性がとても重要なのだと思います。
この先いつまで大会に出場するかはわかりません。目指すものは武術として芯の入った、見る人が感覚的に納得してしまうような 体現・・・・・になるように今後も練習に励みたいと思います。
(武術クラス・窪田)